一般財団法人家畜学研究所

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《お知らせ》
このホームページは2023(令和5)年度3月31日をもって終了いたします。

長らくご覧いただき、大変ありがとうございました。皆様のご協力に感謝いたします。





日本畜産学会功労賞 (西川賞) を受賞しました







はじめに

 一般財団法人家畜学研究所〔(財)家畜学研;Inst. Anim. Sci.〕は、昭和33(1958)年に設立された財団法人名古屋畜産学研究所から内閣府の「特例財団法人の名称変更」により移行認可された研究財団です。平成26(2014)年4月に新たに発足したばかりですが、旧来の研究所から数えて約55年の歴史が経過しています。この研究所の使命は在来家畜に関する調査研究を行い、その成果を普及し、学術と産業の発展に寄与することです。
 この研究所は神戸大学や広島大学をはじめ様々な大学と提携して研究が進められています。勿論日本だけでなく世界中の大学や研究所などとも共同研究を行っています。
 1960年初頭、我が国の南西諸島における在来家畜(ウシ、ウマ、ヤギ、ブタ、ニワトリ)の調査を手始めに、各地に残された在来種の調査が行われました。次いで、1960年代後期からは海外に進出し、台湾、韓国、1970年代にはフィリピン、タイ、ミャンマー、マレーシア、インドネシアなど東南アジア諸国へと進み、さらに南アジアのスリランカ、ネパール、1980年代にはバングラディシュ、1990年代からは中国、モンゴル、ベトナム、ラオス、カンボジア、ブータン、最近では中央アジアのカザフスタンにその調査範囲を広げてきました。調査対象家畜は、上記の5種に加え、スイギュウ、ヒツジ、イヌ、ネコ、ロバ、ヤク、ラクダなどの家畜、アヒル、ウズラなどの家禽、さらにその近縁野生種のガヤール、ミタン、スンクス、ヤケイなど、非常に広範囲です。



 一方、長野県の天然記念物である木曾馬の復元と活用、国の天然記念物である見島牛の保存と交配利用、口之島野生化牛の調査など、貴重な在来家畜の保存と利用に関する研究を行うとともに、世界の絶滅危惧種に指定されたフィリピンの小型水牛・タマラオの保護のためにフィリピン大学との共同研究も実施しました。
 その間、日本の海外学術調査補助金も年々増額されるようになり、当法人は在来家畜研究のパイオニアとしての使命を果たすことができました。そして、これらの研究成果を日本在来家畜調査団報告あるいは在来家畜研究会報告として、1964年の第1号から2017年の第28号まで刊行しています。
 現在も調査研究として、国内およびアジア各国における在来家畜の外部形態の記録や遺伝形質の分析、そのデータベースの作成、さらに遺伝マーカーの開発や系統遺伝学的解析などを継続しています。

住所:〒441-2433 愛知県北設楽郡設楽町川向字タラノ木1番地
名称:一般財団法人家畜学研究所
TEL.FAX:0536-65-0644
e-mail:info@kachikugaku-ken.deci.jp(@が全角文字になっていますので、半角文字にしてください)